こんにちは、常に部屋着で過ごしている「人をダメにする研究所」の研究員 こるこるです。
現在1歳になったばかりのわんぱく少女を育てています。
子育てをしていると、「なぜそんなことを!?」と頭を抱える事件が毎日のように発生します。
そんな日常の中でも、特に私をだめにする破壊力を持った現象があります。
そう、それは――
「ウェットティッシュ全出し現象」
それは、よく晴れた昼下がりのことでした。
娘(1歳♀)はいつも通りリビングで遊んでいて、私はすこし仕事をするためPCを立ち上げました。
「ほんの数分だから大丈夫だろう」――そう油断したのがすべての始まりでした。
さっきまでばぶばぶ話していた娘がとても静かに。
嫌な予感がしたので娘の方を見ると目に飛び込んできたのは――
床一面に散らばる白い布の海
まるで雪国に引っ越してきたかのような光景が広がっていました。
それは美しくもあり、同時に絶望的でもある景色。
視線を動かすと、その中心に娘が鎮座していました。
両手には数枚のウェットティッシュを鷲掴み。
顔は満面の笑み。
そしてその瞳はキラキラと輝き、まるでこう語っているように見えました。
「ママ、見て!無限に出てくる宝物だよ!」
私は言葉を失いました。
時間が一瞬止まったような感覚のあと、口から出た第一声はただ一言。
「あぁぁぁぁぁぁ……」

冷静さを取り戻し、状況を確認しました。
床に散乱したティッシュの数、推定70枚。
娘の行動開始から、私が戻るまでの時間、およそ15秒。
これはつまり、1秒に4〜5枚を引き出す驚異的なスピードであることを意味します。
さらに観察を続けると、娘はまだ引き続きティッシュを引っ張ろうとしていることが判明。
「もうパックの中は空だよ」と止めに入る母。
しかし娘は満足そうに笑い、床に散らばるティッシュの山に寝転がってバサバサと音を立てて遊び続けました。
ここで私の頭に浮かんだのはただ一つ。
「これは……片付けが地獄だ……」
さて、被害の後始末です。
乾いてしまったウェットティッシュは再利用不可。
1枚1枚を拾い集め、ゴミ袋に入れていく作業が始まります。
さようなら、ウェットティッシュ。短い命だったね。と感謝をこめて拾い集めます。
しかしここで新たな問題が。
拾おうとすると、娘がすかさず「それちょうだい!」と奪い返そうとするのです。
つまり、片付けと再散乱が同時進行する無限ループ。
「やめて〜!」
「いや〜!」
母と娘の小競り合いは5分以上続きました。
最終的に、私はほとんどのティッシュを片付けることに成功しましたが、心はすでにボロボロ。
ソファに沈み込み、ため息まじりに「もうだめ……」とつぶやきました。
人をだめにする研究所は母がだめになったこの現象を
真面目に考察し、次のような仮説が立てました。
- 子どもはウェットティッシュを「無限に出てくる紐」と認識している
→ 出す行為自体が快感であり、遊びとして完結している。 - 親は「資源の浪費」と「後片付けの大変さ」で心を折られる
→ 乾いたウェットティッシュは使えず、ただのゴミと化す。財布も泣く。 - 子どもの集中力は驚異的に高い
→ 普段は3分もおもちゃに飽きるのに、この現象では1パックすべてを出し切るまで継続。
以上より、ウェットティッシュ=最高のおもちゃ説は強く支持される一方、
親を泣かせる兵器である可能性も高いと結論づけられます。
子どもにやられてばかりでは親としてのプライドが傷つけます。
もちろん親としては対策を試みます。
- 専用のフタをつける(これはすでに実施済みのため効果皆無)
- 高い場所に置く
- 見つからないように収納する
しかし、1歳児は驚異的な観察力と執念を持っています。
フタを開ける方法を学習し、背伸びをして机の上にあるウェットティッシュを取る、隠しても収納場所を探し当てる――。
その姿はもはや小さな名探偵。あるいは怪盗。
そして結局、再び発生するウェットティッシュ全出し事件。
母は「またやられた……」と肩を落とすしかありません。
子どもにとって、ウェットティッシュは最高の宝物であり、最強の暇つぶし。
しかし親にとって、それは資源を奪い、心を折る最大の天敵。
ウェットティッシュ=最高のおもちゃ説
――この説は、残念ながら今日もまた立証されてしまったのでした。
本日の研究報告は以上です。
次回は「おもちゃではなく本物がいい事件」について報告予定ですので、引き続きご期待ください。
